PICマイコンは、マイクロチップ・テクノロジー社 (Microchip Technology Inc.) が製造しているマイコンで、電子回路制御を行うにあたって非常に便利なマイコンです。
・PICとは、Peripheral Interface Controller(ペリフェラル インターフェイス コントローラ)の略称。
・マイコンとは、マイクロコンピュータの略称。
PICマイコンは、CPU、メモリ、EEP-ROM(不揮発性メモリ)が一体となったチップです。
入出力ピンがついており、入力ピンへの電位を1bit入力として扱い(5Vが数値の1。2.5V以下で数値の0)
プログラミングで処理を行い、1bitの情報を出力ピンへ電位として出力を行う。
(数値の1を出力することで5V、数値の0を出力することで2.5V以下の電位を出力)
マイコンの種類によっては、A/Dコンバータ機能などの機能を持ったピンもある。
1. C言語開発ツールは MPLAB X IDE が楽!
PICマイコンのプログラミングは、C言語の開発も可能。 マイクロチップ・テクノロジー社から「MPLAB X IDE」というGUIの開発ツールが無料では配布されおり、レジスタ変数名の変換サポート、エミュレータによるデバッグ機能もあり便利です。
Unix環境では、GNU Cでもコンパイルは可能ですが、makeやコンパイルのコマンドなどを駆使する必要があります。
2. 書込みツールは「AKI-PICプログラマー」が楽!
秋月電子通商からAKI-PICプログラマーという書込みツールが販売されています。これはこのキット単体でPICマイコンへの書込みが行えます。付属のツールにアセンブラ機能も付いてます。
※15V電源が必要なので合わせて購入することをお勧めします。
マイクロチップ・テクノロジー社からPICkit3,PICKit4が販売されていますが、マイコンとキットを接続する回路が別途用意する必要があり、単体で使えないのがネガティブです。
ただし、MAPLAB X IDEと連動してマイコン上でデバッグできる機能があり、高度なデバッグが可能になります。
PICマイコンは、プログラムを実行するにはコンパイル後の生成ファイル(.asmファイル)をPICマイコンのプログラミングメモリに書込む必要がり、この書込み作業をライティング(Writing)などと呼ばれ、各種の書込みツールを使用する。
PICマイコンにコンパイルしたプログラムを書込めば、電子回路に組込んでデバッグしていくことになるので、テスターやオシロスコープなどを駆使して開発を進めていくことになります。
電子回路をやってると、ドリルやハンダ付けなどの工作作業があり、ソフトウェア開発エンジニアにとっては新鮮な作業工程です。